経審を受ける前に

目次

経営事項審査をスムーズに!
「丸投げ」をやめて自社の信頼と利益を守る方法


「あぁ、また経審の時期か…書類を集めるだけで徹夜だよ」
決算から数ヶ月後、このようなため息をつきながら事務所をひっくり返して書類を探していませんか?

最終的な書類作成を行政書士に「丸投げ」している建設業者様は少なくありません。しかし、経審において本当に大変なのは、複雑な点数計算でも、申請書の記入でもありません。
それは、「日々の事業活動を証明する証拠書類を集めること」です。

書類が整理されていないと、行政書士とのやり取りに膨大な時間がかかり、無駄な追加報酬が発生する可能性すらあります。
何より、社長や実務担当者の貴重な時間が「書類探し」に奪われることは、会社にとって大きな損失です。「丸投げ」は一見ラクに見えますが、結果的に会社を弱くしてしまいます。

審査当日に慌てないための「日常の書類整理」

乱雑な書類の山と、綺麗にファイリングされたバインダー。あなたの事務所はどちらに近いでしょうか?

乱雑な書類と整理されたバインダーの対比
日々の少しの整理が、数ヶ月後の膨大な時間を節約することに繋がります。

審査当日に慌てないための「三種の神器」

経審や各種許認可の審査で求められる証拠書類は、大きく分けて以下の3つに集約されます。これらが日頃から整理されているかどうかが、審査のスムーズさを決定づけます。

三種の神器の図解
1.人の証拠(資格・雇用)
従業員が確実に自社で働き、必要な資格を有していることを証明します。

主な書類: 資格者証の写し、出勤簿(タイムカード)、健康保険被保険者証、雇用保険の加入証明など

2.仕事の証拠(契約・実績)
自社がどのような工事を、いくらで、期間通りに施工したかを証明します。

主な書類: 工事請負契約書、注文書および請書、請求書および入金が確認できる通帳の写し、領収書など

3.お金の証拠(財務・経営)
会社の財務状況が健全であり、適正な会計処理が行われていることを証明します。

主な書類: 建設業法に基づく財務諸表、確定申告書の控え(税務署の受付印があるもの)、納税証明書など

【実録】書類一つで「審査官の目」が変わる

私たち行政書士は、これまでに数多くの企業の審査に立ち会ってきました。そこで明白に感じるのは、「書類がすぐに出てくる会社は、審査官からの心証が圧倒的に良い」という事実です。

ある企業様では、審査官から「〇〇工事の注文書を見せてください」と言われた際、担当者が10秒で該当のバインダーから書類を取り出しました。
一方、別の企業様では、段ボール箱をひっくり返して1時間以上探しても見つからず、後日再提出となってしまいました。

審査官は「書類の整理状態=経営の誠実さ、ガバナンスの浸透度」として見ています。
整理された書類は、それ自体が自社の信頼性を高める最強のプレゼンテーションツールなのです。

今日からできる!事務コストを激減させる2つの習慣


書類整理は「特別なスキル」ではありません。
日常のちょっとした仕組みづくりで、劇的に改善することができます。

  1. 「月次ボックス」への投函ルール
    書類を「後でまとめて整理しよう」とするから破綻するのです。
    月ごとに「請求書」「領収書」「現場書類」などのクリアファイル(またはボックス)を用意し、発生したその日のうちに該当する場所に放り込むルールを徹底しましょう。これだけでも、年末や決算期の負担は10分の1になります。
  2. 即時デジタルスキャンの推奨
    紙の書類は紛失リスクがあり、検索性も低いです。
    重要な契約書や資格証が届いたら、その場でスマートフォンやスキャナーでPDF化し、クラウドストレージ(Google DriveやDropboxなど)に保存する習慣をつけましょう。フォルダ名を「2023年度_〇〇工事」のように統一しておけば、外出先からでも一瞬で証拠書類を取り出せるようになります。

日々のほんの少しの積み重ねが、経審のコストを削減し、
本業に集中できる強い会社をつくります。

まずは「今日の書類」を正しい場所に収めることから始めてみませんか?

役に立ったらぜひシェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次